顎関節症には3つの特徴的な症状があります。 (1)顎の痛み (2)口が開きにくい(開口傷害) (3)口を開閉すると音がする(クリック音) ※3症状が揃うと顎関節症と判断されますが、症状の出方には個人差があります。 ・咀嚼筋痛障害(I型) ・顎関節痛障害(II型) ・顎関節円板障害(III型) a: 復位性 b: 非復位性 ・変形性顎関節症(IV型) |
●顎関節症の検査 (1)問診票の記入 (2)開口度の検査 (3)かみ合わせの検査 (4)参考模型の作成 (5)レントゲン写真による検査 開口時と閉口時の左右の顎関節を分析するTMJ4分割写真 レントゲン写真、必要に応じてCT、セファロを撮影します。 |
口腔スキャンを行い、咬合圧が強くかかっているところや移動している歯などを視覚・数値で分析します 今まですぐ取れる歯がある、義歯が割れるなどの症状がある場合の原因も治療前に特定し 治療計画を作り、確実な治療を進めます。 |
●顎関節症の治療 咬筋など咀嚼筋の過度な緊張や強直に原因がある場合 この部位に限定的にボツリヌストキシンを使用し 原因である咬筋、場合により側頭筋の過剰な筋肉運動を抑制させることで 症状の緩和が可能です。 ボツニヌストキシンとは土壌に多く含まれるボツリヌス菌からタンパク質を抽出した成分です。 筋肉を動かすときに分泌されるアセチルコリンを阻害し一過性の筋肉麻痺を生じさせ、筋肉の過剰な動きに抑制効果があります。 代表的な治療法スプリントがあり 症例に応じたタイプを選択します。 (1)スタビライゼーション型スプリント:かみ合わせを安定させ、顎への負担を軽減します。 (2)前方整位型スプリント:閉じた状態で顎関節の位置がずれている場合に用います。 (3)ピボット型スプリント:口が開きにくい患者さんに用います。 ボツリヌストキシンが奏功している時期にこれと組み合わせることでTCH(歯列早期接触癖)の改善等ができ、顎関節症の症状を半永続的に改善することも可能です。 場合により、矯正治療、補綴治療を併用したりする事でも改善する場合があります。 当院では顎関節専門外来をおこなっているドクターによる診療、 ボツリヌストキシンを使用する治療も可能です。 お気軽にご相談ください |